2014年12月 | メイン |


島根県庁舎

地元出身の建築家、安田臣(やすだ・かたし)が建設省時代に設計した島根県庁舎です。松江市の中心部、松江城の目の前に建っています。

島根県庁舎
県庁前の広場は、広々とした公園のような庭園になっていて、隣の松江城のお堀と合わせて、水と緑の溢れる心地よい空間になっていました。県庁舎の建物は、鉄筋コンクリートの柱の垂直ライン、庇の水平ラインを強調した日本的なモダニズム建築で、1959年竣工と当時に多く作られたような公共建築です。1階部分の一部がピロティになっていて、意匠的に変化させているのが面白いです。

島根県庁舎
さらに面白いのが、そのピロティ部分を抜けて建物の中庭に入ると、枯山水の庭園が造られています。作庭は重森完途(しげもり・かんと)で、重森三玲の長男です。三玲の庭園は、昨年行った東福寺などで見たことあるのですが、完途の庭園は初めてでした。地面のレンガと庭園を真っ直ぐなラインで区切らず、波のようにレンガの形状を変えて作庭しているのが斬新でした。県庁のようなお堅いイメージの公共建築で、このような庭園があるとは島根県なかなかやります(笑)

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建築 | 2015/05/07 (木) / 22:33

島根県立美術館

今年のGWは、山陰地方を攻めてきました。初の山陰でテンション上がりました。楽しかったです。

島根県立美術館
宍道湖のほとりに建つ、菊竹清訓設計の島根県立美術館です。島根には菊竹建築が豊富で、この島根県立美術館は1998年竣工と、中でも一番新しい建物です。夕陽を売りの一つにしていて、ロビーからも見られるようにガラス張りの外壁になっています。この夕陽を楽しみに行ったのですが、初日は生憎の曇天模様で夕陽は見られず...。予定変更して二日目にも行ったのですが、写真のように少しは出たのですが、全然光量が足らず、残念無念の不完全燃焼でがっくりでした。

島根県立美術館
ロビー空間は天井が高く、ガラス張りの外壁によって自然光をふんだんに取り入れて、明るく開放的な綺麗な空間でした。天井が特に印象的で、白と黒のコントラスが綺麗です。弧を描いて取り付けられていて、黒色の部分は一段上についているため、切れ目が入っているように見えます。照明はその切れ間から光を出していて、間接照明のようなイメージ、また柱周りにも切れ目が入っているため、柱は天井に吸い込まれているようなイメージと、面白いデザインでした。

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建築 | 2015/05/06 (水) / 11:34