2009年9月 | メイン |


若冲ワンダーランド

滋賀県甲賀市にある、MIHO MUSEUMで開催中の「若冲ワンダーランド」展を見に行って来ました。

若冲ワンダーランド
昨年、北陸の旧家で見つかった伊藤若冲作の「象と鯨図屏風」が展示されているとのことで、それをメインの楽しみに行って来ました。美術館の建築も、I.M.ペイが設計していると言うことで、それも楽しみの一つでした。

「象と鯨図屏風」は思っていたよりも結構でかくて、迫力ある作品でした。象と鯨と言うシンプルなモチーフと、陸の王者と海の王者という対比の構図は分かりやすく、また波の様子や、象の目など奇抜な感じが面白かったです。伊藤若冲は、今まであまり知らなかったし興味も無かったのですが、この「象と鯨図屏風」には結構興味をそそられ、実際に行ってみて良かったです。観光バスで来る団体客も結構いて、建築目的ではないと思うので、若冲人気なのが凄いと思いました。

連絡橋
建物の方は、山奥と言う立地で景観は良く、トンネルをくぐり連絡橋を渡って美術館に向かうアプローチは、空間の切り替わりとしては良かったです。敷地に入ってすぐのレセプションと美術館は、歩いても数分で行ける距離ですが、電気自動車(ダイハツ製?)を定期的に走らせて乗って行けるようになっていました。それだけ敷地が広く、お金も結構掛かっていますね。連絡橋は、構造的に凄いらしいのですが、何分勉強不足で詳しいことは分かりません(構造設計はレスリー・ロバートソン)。建物の方は、△や○や□と言った幾何学模様で統一されていて、ガラス張りの天井からは光が差し込んで明るい空間でした。ちなみに「MIHO MUSEUM」のMIHOは、美術館を運営している神慈秀明会(しんじしゅうめいかい)の会主、小山美秀子の名前からとったようです。

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建築 | 2009/11/29 (日) / 22:58