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島根県庁舎

地元出身の建築家、安田臣(やすだ・かたし)が建設省時代に設計した島根県庁舎です。松江市の中心部、松江城の目の前に建っています。

島根県庁舎
県庁前の広場は、広々とした公園のような庭園になっていて、隣の松江城のお堀と合わせて、水と緑の溢れる心地よい空間になっていました。県庁舎の建物は、鉄筋コンクリートの柱の垂直ライン、庇の水平ラインを強調した日本的なモダニズム建築で、1959年竣工と当時に多く作られたような公共建築です。1階部分の一部がピロティになっていて、意匠的に変化させているのが面白いです。

島根県庁舎
さらに面白いのが、そのピロティ部分を抜けて建物の中庭に入ると、枯山水の庭園が造られています。作庭は重森完途(しげもり・かんと)で、重森三玲の長男です。三玲の庭園は、昨年行った東福寺などで見たことあるのですが、完途の庭園は初めてでした。地面のレンガと庭園を真っ直ぐなラインで区切らず、波のようにレンガの形状を変えて作庭しているのが斬新でした。県庁のようなお堅いイメージの公共建築で、このような庭園があるとは島根県なかなかやります(笑)

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建築 | 2015/05/07 (木) / 22:33

 

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