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石原慎太郎の「弟」

弟 幻冬舎文庫
現・東京都知事の、石原慎太郎が書いた「弟」を読み終えました。タイトルの通り、弟の石原裕次郎について書かれている小説です。石原裕次郎や兄の慎太郎については、自分は世代が違うので、正直あまり知りませんでしたし、そのせいかあまり好きでもなかったのですが、読み終えた今は兄弟共に結構好きになりました。

石原裕次郎の幼少の頃から、癌で亡くなるまでの一生が描かれていて、彼の人柄や生き様、兄・慎太郎の弟を思う愛情などが上手く表現されていて、随所で感動を誘います。なかにし礼の解説も表現豊かで、小説を読み終えて一段落した後に、またぐっと来るモノがありました。

文中には、今でも活躍されている津川雅彦や八代亜紀などの人々が登場して、そう言う関係だったのかと驚きでした。また、著者の石原慎太郎や、裕次郎の事が少なからず分かり、過去に唐沢寿明の自伝小説「ふたり」を読み終えた時、唐沢寿明と山口智子はこういう人だったのかと思ったのですが、今回もそんな感じです。

面白い本です、お薦めします。

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書籍 | 2004/06/18 (金) / 23:16



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唐沢寿明「ふたり」(幻冬舎刊)より。  「ふたり」は随分前に読んだが、今でも印象に残っているくだりが多い。 文章は決して上手いとは思えないのだが、飾... [続きを読む]

トラックバック時刻: 2005年04月06日 08:50

 

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